「仕事ができる人になる」ことと、「会社に入る」ことは全然別のことである。別に民間企業に入らなくても、仮に大学に残って研究活動に従事し、将来は大学の教員になるにしても、才能を活かして芸術家になるにしても、他者との高いコミュニケーション能力を持ち、論理的思考能力があって、段取りがうまくできる、つまり「仕事ができる」人になることは必ず必要なことである。むしろこれまでの大学が閉鎖的すぎて、あまりにも「社会化」していない、よく言えば純真、悪く言えば幼稚な学生ばかりを排出してきたことのほうが問題で、今頃「インターンシップが学業に影響を与える」などと言っているようでは、問題の所在を理解していないのではないかと感じざるを得ない。
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たとえば、技術系学生の就職を考えてみればよい。技術系学生の生活は基本的に研究室を単位に成り立っており、研究室はその先生が持つ技術と関連の深い企業と非常に密接な連携を保っている。それはもちろん就職のためだけにそうしているわけではなく、研究・教育活動というものが、企業社会の動向と切り離すことができないからそうなっているのである。