東京都が決めた日当が240円であったことから、このような失業対策事業で働く人々は当時「ニコヨン」と呼ばれていた(地域によっては「しったい(失対)さん」などとも呼ばれていた)。失業対策事業はあくまで当面の稼ぎ場を提供するものであって、再就職までのつなぎをするはずだった。しかし実際にはそうならず、失業対策事業はやめられなくなってしまったのだ。1960年には35万人にまでふくらみ、その後1963年には縮
政府の「予期せぬ」結果... の続きを読む
人生というものは、なにによって、幸せだったか、不幸せだったかを決められるのでしょうか。たとえば、家庭がとても順風満帆だったので幸せを感じられるのか、あるいは、遊んで暮らしてそうして幸せだったのか、いろいろな幸せが個人個人によってあると思うのです。だけれども、ある僕が尊敬する方はこう断言するのです。人間の幸せはどんな仕事をしたかによって、幸せにも、不幸せにもなるというのです。僕としてはその言葉があま
夢中になれる仕事のための転職... の続きを読む
たとえば新しいスポーツを始めたとき、そのスポーツを本当に好きになってくるのはどのあたりか?ゴルフなら、まずゴルフ練習場に週―回ぐらいのペースで通い、100個ずつボールを打つ練習を繰り返す。それだけではあまり楽しくないし、腕もさほど上達しない。ところがある日、突然モーレツに打ってみたくなる日がくる。1回に100個だったのが300個、1千個と無我夢中で打ってみたくなり、実際それをやり切ってしまう。何か
やりきってはじめて習得できる... の続きを読む
非正規社員のターゲットとされたのは、バブル崩壊後の新卒採用抑制で就職がままならなかった若者たちであった。特に高校卒の場合、新卒採用の中心が大卒に移行し、地方の中小企業も長期不況にあえいでいたことから、急速に新卒採用求人が減少してしまった。そのような厳しい環境のなかでは就職指導の教員や親たちも打つ手がなく、本人がじぶんで見つけてきたフリーターの求人に応募することをやめさせる手段はなかったのである。こ
バブル崩壊後の新卒採用抑制... の続きを読む
女性が会社を選ぶ際のポイントとしては、特に、出産・育児関係の制度を会社がどう設計しているかをチェックするといい。出産・育児の休暇をどのくらいの期間取ることができるか、経済的条件はどうか、たとえば復職後に時間短縮勤務のような選択肢があるか、さらに出産・育児の休暇を終えた女性がどのように扱われているか、具体例を聞き、またできれば、実際に休暇から復帰した女性社員に会って話を聞いてみるといい。職場に先例が
女性の会社選びのポイント... の続きを読む
大きく異る二大経済圏が合体したわけであるから、あたかも色の異るインクが溶け合うように、この大きなグローバル市場の中で、一〇〇倍の格差を埋める一物一価の均衡へ向かう市場の力が強力に作用をはじめているのである。先進諸国の企業は本国の高賃金、高コスト、高い税金、硬直的な労働慣行、厳しい環境規制等を逃れてコストが安く生産条件の弾力的な旧共産圏、社会主義圏の地域へ直接投資し、その結果、これらの地域は急速に発
賃金破壊が起きている... の続きを読む
有能な若い社員がカバン持ちや配車係をやらされている場合がある。上司もそれを何とも思っていない。なぜなら「俺も若い時はそうしたものだ」という体験があるからだ。しかし、ここで大きく違うのはその「俺」が若い頃は日本の賃金はアメリカよりも欧州よりもはるかに低かった。だからそれで良かった。ところが今の若い社員に、会社は競争相手のアメリカの同じような社員よりかなり高い給料を支払っているのである。この事実の重み
回働き方の再設計... の続きを読む
まず第一に、技術の進歩に伴い高度に専門的な技術、経験を持つ人材が求められている。ただし、この場合気をつけなければならないのは、その時点で最先端の技術であってもいずれ陳腐化してしまう、ということだ。そして進歩のスピードが速いということは、陳腐化のスピードも速いということになる。そうなると、将来も専門家として生きていこうとすることはなかなか大変なことになる。また、マネジメントの方向に進もうとする場合に
高度な技術、経験を持つ人材、リーダー型人材が必要... の続きを読む
正社員の募集は、いつでもやっているわけではない。いったん会社を辞めればその1年は棒に振る可能性もある。実際上は、辞職はそれほど簡単なことではなかろう。やはり会社選びは慎重にしなければならないのである。会社説明会に行くのは、会社を知るうえで貴重な機会となろうが、そのような場では、会社もすべてをさらけ出すことはしないであろう。実際に働いてみるのもよいが、それだけなら、お客さん扱いされることが多く、それ
正社員の募集... の続きを読む
日本人は、高齢者を軽視する国民なのか、という話に戻ろう。そうではなかろう。日本は「敬老の日」があるような国である。長幼の序を重んじる儒教道徳もある。敬老の精神は根付いているのである。じつは、定年制も、敬老の精神と矛盾はしていない。むしろ、エイジフリーなどというほうが、高齢者に酷である。というのは、雇用社会におけるエイジフリーとは。実力主義と同義と考えてよい。実力がポイントだから、年齢は関係ないとい
定年制も敬老の精神と矛盾はしていない... の続きを読む
「仕事ができる人になる」ことと、「会社に入る」ことは全然別のことである。別に民間企業に入らなくても、仮に大学に残って研究活動に従事し、将来は大学の教員になるにしても、才能を活かして芸術家になるにしても、他者との高いコミュニケーション能力を持ち、論理的思考能力があって、段取りがうまくできる、つまり「仕事ができる」人になることは必ず必要なことである。むしろこれまでの大学が閉鎖的すぎて、あまりにも「社会
企業社会の動向と切り離すことができない... の続きを読む
「職能給」とは、仕事を処理する能力・業務を遂行する能力に応じて支払う賃金で、「同一能力イコール同一賃金」の考え方に基づいています。「職能資格基準」は、それぞれの仕事に要求される能力のレベルを資格として定めたもので、資格ごとに対応する賞金=職能給を決めておきます。通常、昇格するまでの滞留年数、目標の滞在年数を設定しておきます。職能給は、長期的な観点からの能力開発を図るもので、現在発揮されている能力だ
職能給で総合的な能力を評価する... の続きを読む
どちらの方向に進むにしても、非正社員の感情や思いは相当屈折したものになる。今回の派遣切りで、「非正社員=モノ=使い捨て」ということがはっきりしたからだ。自分達がどういう扱いを受けたのか、それを思い知った非正社員も多いはずだ。また、正社員や生活を保障された人々の反応が冷たいことを知った人も多いはずだ。確かに、今のところ、非正社員の怒りが暴力的な形をとったり、特定の団体がそれを煽るということは見られな
「チェ・ゲバラ」「蟹工船」に惹かれる非正社員... の続きを読む
個人‐企業‐政府という三者の関係でみた場合、セーフティーネットはもっぱら「個人‐企業間」(終身雇用)「企業‐政府間」(財政・金融政策、様々な助成金などの支援措置)の関係が中心で、「個人‐政府間」の関係が議論になることは少なかった。セーフティーネットと言えば、医療、教育、住宅などが代表的なものだが、日本では政府が無償で提供するというよりも、自己負担を原則としてきた観の方が強い。医療はフリーアクセスで
企業本位の雇用政策と決別する... の続きを読む